コラム
顔の痛み
この顔の痛みというのは、三叉神経痛のようなものではなく、押したら痛いという種類の痛みのことです。
昨日、クリームを顔につけていた時、右頬の頬骨の下端に痛みがありました。押すと痛いのです。どこかにぶつけた後の痛みのような感じのものですが、ぶつけた覚えは全くありません。
次の日、もう一度触ってみたのですが、やはり痛みます。それで、両方の頬骨を触ってみると、高さが違っています。顔(頭蓋骨)の歪みがあるのです。それで、自分で矯正してみました。そしてしばらくして、触ってみると痛みがほとんど感じられなくなっていました。
ほっとしました。
皆さんは顔がそんなに簡単に歪みを作ることや、簡単に歪みを修正できるなんて、信じられないでしょうが、こんど、ご自分で頬骨の下の部分を左右の親指で下から押すように触ってみてください。左右違う感じがわかると思います。もし解りにくかったら、その姿勢で鏡を見てください、指の位置が違っていることがあります。
頭蓋骨の歪みは脳神経支配の部分に影響を与えることがあります。
どうぞおきお付けください。
だめもとで言ってみる
昨日みえた患者さんが主訴を言ったあと、恐る恐る「これは全然関係ないかもしれないんですけれど、指が腫れて痛いんです。原因は全然わかりません。昼間ヨガをして、夜寝たら腫れて痛くなっていたんです。」と言って、左手の小指を見せて下さいました。第二関節(指先から数えて2番目の関節)が腫れていました。
「Sさんに昨日会って、指が2週間くらい痛くて、少し痛みは治まったんだけれど、お医者さんに固定していたほうがいいと言われて、固定しているの。」と話したら、「明日整体に行くんでしょ。だめもとで先生に言ってごらん。大抵大丈夫だから。」と言われたんです。との事。
Sさんというのは、この患者さんを紹介して下さった方で、Sさんも、何回か、「これは先生の範囲ではないかもしれないけど・・・」と言っていろいろなことを訴えてきたことがあったのです。
私は万能ではありませんし、「なんでも任せて」と言えるほど大した技術があるわけではないのですが、症状を見ると「もしかして、これも筋肉の問題ではないかなぁ。」と思う事がたくさんあるのです。
今回の場合も、慎重に痛みの場所を調べると、骨に異常があるわけではないようなので、第二関節に遊びをつけるように動かしてみました。こういう状態のときは大抵間接に遊びが無くなっているのです。
「少し痛いかもしれませんか、できるだけ優しくしますから、少し我慢してください。我慢できないときは、言ってくださいね。」とあらかじめお断りして、関節に可動域をつけてあげると、痛みがほとんどなくなってきたのです。多分ほんの少し、レントゲンでは「この位の位置関係は普通」という範囲内のわずかなずれが痛みと腫れをもたらしたのではないかと考えられます。人の体って、本当に繊細で、緻密で、驚きや感動を与えられることがたくさんあります。
杉並区久我山 松本整体
O脚
何年か前に小学校三年生の男の子が来院してきました。幼稚園の頃からO脚で、気になったので整形外科で診てもらったところ、大きくなったら治ると言われた。様子を見ていたが、小学三年になっても改善されず、走ると自分の足にひっかかって転んでしまうし、運動会もいつもビリとのことでした。
体を診ると足のあちこちに針金みたいに硬くなった筋肉がありました。
お母さんもとても熱心な方で、家でこういうことをしてあげてくださいとお願いすると、きちんど指示されたことをしてくださる方でした。それで4か月程来ていただいたころ運動会になりました。そうしたら嬉しいことが起きました。今までいつもビリだったのに、3位になったんだそうです。足の形もだいぶすっきりしてきて、まもなく終了となりました。
この方の場合、年齢が小さかった事、お母さんがきちんとおうちでお願いしたことをして下さった為だと思っています。
ほっとしました。
手足のしびれ
手の指先がしびれて、物をよく落とすとか、字がうまく書けない。などという症状の方がいらっしゃいます。こういう方のほとんどは首の筋肉が硬くなり、肩の周りの筋肉が硬いため、正常の可動域を動かすことができない方が多いです。ご本人は何不自由なく動かしているので、肩の可動域が減っていることに気がつかないのですが、私が患者さんの肩を回すと、普通はここまで動くという範囲まで動かない方が多いのです。また、上腕や前腕(肘から手首まで)の筋肉もカチカチです。頚椎に曲がりも見られます。こんな方でも、首、肩、腕の筋肉を柔らかくしてあげると頚椎も自然に良い状態になり、しだいにしびれがおさまって、感覚が出てきます。
足のしびれもそうです。足先がしびれる人。お尻からかかとまで広い範囲でしびれている人。ふくらはぎがしびれる人。かかとにしびれが出る人。本当にいろいろな方がいます。こういうかたのほとんどが、お尻にすごい硬い筋肉があり、触ると痛かったり、腰がバンバンになっていたりします。足の筋肉は、全体がバンバンの人もいますし、全体は柔らかいのに、一部分に針金のように硬い筋肉がある人もいます。腰の骨にも曲がりが出ます。足のしびれは、治療の対象範囲が広いので、手のしびれより少し時間がかかりますが、やはり原因になっている筋肉をさぐりながら、一つ一つ丁寧に解決していくことで、症状が次第に和らぎます。今いらしている患者さんで、最初に左足の膝から下の外側に痛みがきて、そのうち、足の付け根、坐骨の付近にも痛みがでました。更に歩くと足全体がジンジンしてきて、まるで正座した後のしびれのようなものが出てしまい、歩くのが辛いし、普通に立っているのも辛いという方がいらっしゃいます。その方は低周波を当てていくと、胸の辺で低周波をしても、足にジンジン響いていくとおっしゃいました。こういう患者さんに、足の痛くてしびれるところだけ治療してもなかなかいい結果が得られません。足先から肩まで、全部が対象になります。ですから、手より足の方が大変なのです。でもこんな症状でも、施術することで、少しずつ変化し、しびれや痛みが緩和されてきます。体には治そうとする力があります。それを良い方に変化できるよう手助けしてあげることで、健康が取り戻せるのです。
松本整体 久保田昇子
硬い筋肉は鍛えない
今日65歳位の男性が来院されました。肘の周辺が痛いとの事。曲げ伸ばしの時だけでなく、いつも痛いとの事でした。体を調べるとどこもかしこも硬い。低周波をあてても、びくともしないような筋肉の状態です。こういう状態の方は、どこに痛みが出ても不思議ではないのです。というより、この年齢まで無事で来られたことがありがたいことでもあるのです。施術をしながらいろいろお話をしているうちに、筋トレを始めてからこういう痛さが出てきて、この痛さは鍛えてないからだと思い、痛みを我慢して3か月鍛え続けたら、どんどん悪くなってきたとおっしゃるのです。
こういうケースを皆さんはどう思われますか。
そうです。間違ったトレーニングをしているのです。もちろん自分で勝手にしているわけではなく、トレーナーにプログラムを組んでいただいているようですが、多分トレーナーの方は、この患者さんの筋肉の状態までは把握していないので、ごく普通のメニューを組まれたのだと思いますが、私のコラムをお読みになっている方にはこういう間違いをしていただきたくないので、今日はこの事をコラムに書こうと思いました。
硬い筋肉の人がそのままの状態で筋肉を鍛えたら、必ず障害がでます。それは鍛えることで、ますます筋肉が硬くなってしまうからです。筋肉の硬い方は先ず筋肉を柔らかくしてから鍛えましょう。弾力性のある筋肉を鍛えるのは、体に良いのですが、硬い筋肉を鍛えたら障害が出ます。ここの順序を間違えると辛い思いをしなければならなくなりますし、なかなか治してもらえるところがないので大変です。理想の筋肉は、普段は弾力のある柔らかい状態で、力を入れるときゅっと締まって硬くなるなのです。年中硬いのはだめです。お気お付けくださいね。
よく聞かれるのですが・・・。
患者さんからよく聞かれることは、「どういう治療をするんですか?」とか「どういう症状が対象になりますか?」ということです。
どういう治療と言われても・・・。松本整体の治療を口で説明するのは難しいのです。いつも「どういう風に説明したら解っていただけるのかなぁ。」と悩みます。かなり分かりやすくホームページに載せているつもりですが、それでも解っていただけないとなると、あとは、施術を受けてみていただくしかないのです。
でも患者さんにしたらどんなもんか試すにしては高すぎるとお思いになるのも無理ありませんしね。わたしも困っているんです。
次に「どういう症状が対象になりますか?」という質問には、「細菌性のもの、内蔵で手術をしなければいけないもの以外は大抵大丈夫です。」などと、ちょっと大胆な発言をしています。
こんなこと書くと、どこかからおしかりを受けそうで怖いのですが、現実に、病院で検査などをして結果に異常がなければ、お医者さんは正直に「検査ではどこもなんともないですよ。」とおっしゃるしかないのです。でも、患者さんにしたら、具合が悪いから病院に来たわけで、暇つぶしに来た訳ではないのですから、そう言われても「じゃあ、どうしたらいいの?」って事になります。そして現実にいろいろな治療法を試したり、あちこちのお医者さんを転々としたりします。そういう行動の1つに松本整体の施術も入っていると思っています。
ですから、私自身もどんな患者さんがお見えになるのか想像ができないことが多いのです。現実に、大きな病院で診ていただいていても、病名がはっきりしないままうちにおいでになる方もいらっしゃいますし、「これは、苦肉の策でつけられた病名だなぁ。」と思われる患者さんもいらっしゃいます。ですから、私のような末席を汚しているような存在の施術家は、取り敢えず、おいでになった患者さんに対しては、自分のできる限りの知識と経験と技術を駆使して、何とかしてあげようと頑張るしかないのです。そして、その結果が患者さんにとって良ければ、「ああ、良かったぁ。」とほっとするのです。
毎日そういう事の繰り返しです。
足の付け根の痛み
足の付け根の内側の痛みを感じる方は結構多いのではないでしょうか。
場所が場所なだけに男女共に受診しにくいものです。それと同時に、「こんなところ何もしないのに痛くなるなんて事あるかしら。」と必要以上の不安を抱くものです。そして悪いことを想像して、ますます受診するのが憂鬱になるという人が結構いらっしゃいます。
変なコリコリがあったり、熱を持っていたり、寝ても覚めても痛かったりしたら、お医者さんに相談してください。
でも、動く時痛かったら大抵筋肉の問題です。内転筋が何かの拍子で硬縮を起こし、伸び縮みのしない状態になった事が原因なのです。ですから、内転勤をはじめ大腿の筋肉を柔らかくして、股関節周辺の筋肉をゆるめてあげると、「今までの痛みはなんだったのかしら。」というくらいに改善できるのです。
皆さんが思っている以上に筋肉が原因による痛みは多いのです。これらの痛みの共通点は、検査ではなにも出ないことです。検査で何も出ないからと暗い気持ちにならず、松本整体にご相談ください。
松本整体 久保田昇子
日によって違う背骨の状態
松本整体には、実にいろいろな症状の方がいらっしゃいます。病院で異常がないと言われたも、かなり辛いしびれや痛みを持っている方がいっぱいいらっしゃいます。しびれや痛みが無くても、からだがだるくて動けない方やどうにも気力の出ない方。こういう方々を何とか健康な状態にしたくて、毎日頑張っています。
今、足にしびれと痛みがある患者さんが来院しています。歩くたびにジーンと痛みが走り、何もしていないときは常に正座した後のようなしびれを感じているので、家にいても、外出しても辛い状態です。その中のお一人(不思議ですが、同じ頃同 じような症状で患者さんがいらっしゃる事って結構あるんです。)が、比較的間を空けずに来院してくださいます。今日は2日続けておいでになりました。
毎回、施術の前には背骨の様子と筋肉の状態を確認するのですが、昨日と全く違う状態の背骨に、たった1日でこんなにちがうの?と思うほどでした。昨日の背骨は胸椎(皆さんのイメージで背中の骨)は真ん中辺から腰椎(腰の骨)にかけて左側に大きなカーブを描いていました。しかし、今日は、昨日の施術の効果で、大きなカーブは無くなっているのですが、その代り、腰椎(腰の骨)の4番目がひどく左に曲がり、5番目がそれを戻そうとして右に曲がっているのです。本人は特にいつもと違う事をしたわけではないのですが、それでも1日でこれだけの変化がでていて、びっくりしていました。
私たちは生きています。ですから、体だっていつも同じ状態ではなく、私たちの知らない所で、知らないうちに微妙に変化しているのです。皆さんが想像している以上に簡単に変化できるのです。だから、「昨日まで何ともなかったのにどうして?」ということが起こりうるのです。逆に辛い症状も次第に楽になったりするのです。幸か不幸かそのおかげで、毎日刺激的な生活をしています。
松本整体 久保田昇子
新年のごあいさつ
新年おめでとうございます。昨年は「からだ健康研究所」のサイトを見ていただきありがとうございました。
アップの数が少なくて申し訳ありません。今年こそ、もう少しマメにコラムを載せたいと思いますのでどうぞ見捨てずに、お付き合いください。今年もよろしくお願いいたします。
ところで、皆様はどんなお正月をお過ごしでしたか。お天気に恵まれた、気持ちのいいお正月でしたね。海外に行った方もいらっしゃったでしょうし、旅館でゆっくりお正月を過ごされた方もいたと思います。
我が家は毎年、31日に娘達が来て、それぞれ自分のお得意のおせちを2~3品造り、私のと合わせて12品~15品位をお重に詰めます。最近はおせちは買われる方が多くなりましたが、何回か取り寄せた結果、やっぱり自分のうちの味が好いということになり、お正月に自分が食べたい物をお互いに作るという形に落ち着きました。これはなかなかいいですよ。ちょっとお勧めです。
でも・・・。今年はどういうわけか3人とも塩加減がきつめになってしまい、イマイチの味でした。(トホホ) しかし自分たちで作ってしまったので、「今年はみんな、体調が悪かったのね。」と変に納得し、自分たちの責任できちんといただきました。まだ早いですが、今年は傑作を作ろうと思っています。
松本整体 久保田 昇子
コラム メニュー
◆ 交通事故の保険請求
◆ 歯の噛み合わせ
◆ 顎関節炎
◆ 口が痛くて開かない
◆ 姿勢について
◆ スポーツ整体
「交通事故の保険請求」
「交通事故の保険請求」
先日、以前、交通事故で腰痛になってしまい、治療をした患者さんから電話がありました。「バイクに乗っていて、また後ろから追突されたので、先生に診てもらいたい。」との事でした。
わたしは、直ぐ予約を入れて差上げたのですが、しばらくするともう一度電話が来て、「保険会社の人が先生の所はだめだって。お金出さないって言うんだけど、どうしたらいいかなぁ。」と少し涙声で聞いてきました。
彼は、これが4回目の交通事故で、いつもバイクに乗っていて、後ろから追突されていました。3回目の時、病院に通ってもちっともよくならず、何とか治せそうなところは無いかと、インターネットで探して、やっと松本整体にたどり着いたのでした。
それが、松本整体に行かれなくなると、どうしていいか解らないというのです。何回も追突されているので、整形外科の治療がどういうものかがわかっていて、自分のは、その治療では早く良い状態にならない事を経験しているので、どうしても整体の治療をうけたいとのことでした。
私は、柔道整復師整復師という資格を持っていますので、交通事故の治療は自動車保険で診療する事ができます。彼が救急車で運ばれた病院の先生からも、整体をして良いという許可をもらっています。ですから、何の問題も無いはずです。
でも、保険会社の人は、「出せません。」の一点張りで、いくら私が説明しても治療を了解してもらえませんでした。これって本当はおかしいのです。被害者が受けたい治療を受けさせてくれるのが当たりまえです。保険会社が拒否する理由がありません。
私は友人に保険会社に勤めている人がいましたので、直ぐにメールで問い合わせました。彼の意見も私と同じで、このケースの場合は松本整体で施術しても治療費が出るはずだとの返事をもらいました。それで、これを解決するにはどうしたら良いか聞いてみました。
①担当保険会社の「お客様相談室」(会社によって名前の付け方は違うが、苦情の処理をしてくれる所はどこかを 会社に問い合わせてみると教えてくれます。)
②そこで思うような対応をしてもらえない場合は、「そんがい保険相談室」へ相談。
http://www.sonpo.or.jp/useful/soudan/
TEL 0120-107-800 携帯からは03-3255-1306
③そこでも対応してもらえない場合は。金融庁の「金融サービス利用者相談室」
TEL03-5251-6811 に電話して対応してもらう。
この患者さんから教えられた事は、「歯の噛み合わせ」が整体をしてみたらいいかもしれないと考えてくださった歯医者さんがいたという事と、最後まであきらめない事が幸せを呼び込むんだということでした。
ここまで来るのはよほどの事で、大抵その前にかなり改善されるとの事です。
交通事故のムチウチや腰痛はなかなか思うようにならず、悩んでいる方が多いと思います。
そんな方は、ご自分で積極的に、治してもらえそうなところを探す事をお勧めします。
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歯の噛み合わせ
歯の噛み合わせ
最近、私のところで治療をしている患者さんと雑談をしていた折、初めて治療に見えた頃のことが話題になりました。
彼女はここへ来るまでにけっこうあちこちで治療を受けていて、いつも「何ヶ月くらいで治りますよ。」とか「このくらいならすぐに治ります。」とか言われ続けて、その言葉を信じて一生懸命通ってもなかなか結果が出ず、次第に治療する先生に不信感を持つようになってしまっていたと話してくれました。
確かに初診の時も、それからしばらくしても、「私を信じてくださっていないんだなぁ。」という感じがありました。
今は心から信頼してくださっているので本当にありがたいのですが、そんなに不信感を持ちながら、体も具合悪くて一時間半もかかってここまで来るのはさぞ大変だったでしょうに、何故今まで治療が続いたのかお聞きした所、
「少しずつ変化が出て、今までとちょっと違うという感じがあった。」という事と、歯医者さんから『顎の関節が柔らかくなってきて、治療がしやすくなった。』と言われたからだ。」ということでした。
この患者さんは、歯の噛みあわせが悪くて長いこと歯医者さんに通っていらしたのですがなかなか治らなく、「顎の関節が硬くて、もう手に負えないから、整体みたいなもので治療してみたらどうですか。」と歯医者さんに提案されたとのことでした。
それで、あちこちの整体に通い始めたのだそうです。
もちろんこの患者さんは歯の噛みあわせが悪いだけでなく、常時頭痛があり、頭もぼーとしていて、首、背中、腕、腰、足と全身に痛みがありました。
ですから、普通の生活ができなく、ほとんど家で寝ているような状態だったのです。
そんな辛い体に鞭打って、あちこちいいところは無いか探し回る生活を十年もなさったんだそうです。そして最後にインターネットで松本整体を見つけてくださったのでした。ありがたい事です。
この患者さんから教えられた事は、「歯の噛み合わせ」が整体をしてみたらいいかもしれないと考えてくださった歯医者さんがいたという事と、最後まであきらめない事が幸せを呼び込むんだということでした。
皆さん。本当に諦めないでください。何処かに必ず貴方を何とかしてくださる人がいると信じて、頑張ってください。
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顎関節炎
顎関節炎
今日は顎関節炎について書いてみようと思います。顎関節炎は普通歯医者さんの領域ですが、整体でも対象になる事があります。顎関節の周りには口を動かしたり、物を噛んだりするために必要な比較的短くて強い筋肉がいくつか付いています。それが長年片側だけで食べていたり、虫歯などがあって痛くて全体でかむ事をしなかったりすると、顎関節の周りの筋肉のバランスが崩れます。
その結果筋肉に硬縮がおこり、固くて伸び縮みしない筋肉ができてしまいます。
顎関節の周りの筋肉がうまく伸び縮みしてくれなくなると、顎間接を形成している骨と骨の間が狭まり動きが悪くなります。それを無理に動かそうとすると痛みが出るのです。
ですから、私は顎関節を形成している筋肉をほぐす事をします。といいましても、人間の体はとても微妙でそこだけほぐしたらOKというわけにはいかないのです。一部分の筋肉の硬縮がその周りの筋肉のバランスも崩してしまうのです。ひどくなると、体全体に影響を及ぼします。
ですから、少なくても首から肩にかけての筋肉は必ず調べます。そして影響を受けている筋肉と、直接原因になっている筋肉を弾力の出る状態にしていきます。
そして全体の筋肉がバランス良くなると額間接がスムースに動くようになり痛みが消えるのです。
歯の噛み合わせが悪い人も、噛み合わせが悪くなる理由に顎関節炎が発生するのと同じ原因の人もいます。そういう人には、顎関節炎と同じ様な施術により改善される事があります。
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口が痛くて開かない
口が痛くて開かない
先日患者さんから、「今日、どこか空きが無いですか?」と言う電話がありました。丁度夕方に空いている時間があったので、そこに予約をお入れしました。ところが予約時間より一時間も早くおいでになったので、予約をお間違えかと思い「確か、6時からのご予約でしたよねぇ。」と言った所、「もう痛くてどうしようもないので、家にいるより早く行って待っている方が気持ちが楽だから早く来ました。」との事。
その方の顔を見ると、顎が左に曲がってしまっていました。顎がじっとしていても痛く、つばを飲み込むのも痛いとのことです。
顎関節を触診してみると右がぷくんとでています。顎関節の側方亜脱臼みたいな感じでした。顔も顎が左に歪んでしまっていました。
私は柔道整復師ですが、このような症状は初めてです。
果たして何処まで治してあげる事ができるのか心配でした。でもわたしを頼りにしていらした以上、何とかしてあげたいと思います。
先ず、何故こうなったのかお聞きした所、お昼を食べる前はなんとも無かったが、お昼を食べてしばらくしたら痛くなったとのことです。何か硬いものでも食べたのかなと思ったのですが、おすしを食べたとのことで、全然原因がわからないとおっしゃるのです。普通おすしを食べたくらいでこんなふうになるなんて考えられないのですが、痛いのは事実です。取り合えず治療をしないといけません。
そこで筋肉の状態がどんな風になっているのか圧痛で調べてみました。私達はレントゲンを撮る事ができませんから、レントゲンを撮らないでどんな状態かを推測する必要が有るからです。
右の顎関節周辺の筋肉に激しい圧痛が見られました。と同時に首の筋肉もかなり硬くなっています。
こういう状態がわかれば、何をしてあげたらいいのか想像がつきます。
首、肩の筋肉を柔らかくして顎関節を引っ張り出している筋肉をゆるめてあげれば関節は少しずつ正常な状態に戻っていくはずです。直接1番痛い顎関節やその周辺を無理して治療しなくても、周りの環境が整えば大丈夫になるはずです。
こういう硬さを、指だけでマッサージしても痛いだけで良い結果は出ません。
私の場合は低周波を使い、気になる筋肉を丁寧にほぐします。そして、低周波で取りきれない硬い筋肉は、他動運動で柔らかくします。
私にとって、こういう症状は初めての経験でしたが、理論が出来ていれば何をするべきかが自然に理解できるものです。
幸い、この方は2回の治療で普段の生活に戻れました。
自立整体調整法を理論付けし、治療法を考え出した父に感謝です。
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姿勢について
姿勢について
私たちの小さい頃は、よく親に「姿勢が悪い。」とか「姿勢をきちんとしなさい。」などとしかられたものです。私の小学校の先生は、おじいさん先生で(子供の目から見たら、かなりのお年寄りに見えましたが、今思うと55歳くらいだったかもしれません。)、軍隊に行った方だったので、姿勢には特に厳しくて、姿勢の悪い生徒の背中に物差しをいれたりしていました。子供の頃は何故姿勢が悪いのがいけないのかなんてことは考えず、叱られるのが嫌で、ただひたすら姿勢に気をつけたものです。多分先生も何故姿勢が悪いのがいけないのかは、医学的な意味はご存じなかったと思います。むしろ見た目がだらしないとか気持ちがだらけているとか言う理由からだったと思います。
しかし、今、こんなに一生懸命子供の姿勢を注意してくれる人がいるでしょうか。
先生はもちろん、親でさえ、わが子に姿勢を注意する親は少ないのではないでしょうか。
その証拠に若い人達の姿勢の悪さが最近はとても目立ちます。若いのに、はつらつとしていないのです。かったるそうに、背中を丸めて、てれてれと歩く姿は、もうすでに人生に疲れきっているようで、背中をたたいて「シャンとしなさい。」と言いたくなります。
では何故姿勢は良くないといけないのでしょうか。
それは、背骨を曲げたり、体を歪めてしまうからです。
先ず、立っている姿を考えましょう。
まっすぐ立てますか?
お尻が落ちていませんか?
背中を丸くしていませんか?
片側に足に体重を乗せていませんか?
次に座っている姿はどうでしょう。いすに浅く腰掛けて、腰から背中にかけて、大きなカーブを作っていませんか? 電車の中で、浅く腰掛けて、足を前のほうにデーンと出している若者を良く見かけます。これは他の人の迷惑になるばかりでなく、本人もとっても損をしているのです。
何故なら、自分で腰痛製造機になっているからです。
足組は、女性に多いですね。座っている姿を美しく見せたいのは解りますが、これも自分で病気のデパートになろうとしているのです。足を組まないと膝がくっつかなくて足が開いてしまうと言う理由もあります。しかし、椅子にふかく腰掛けると、以外に膝は開かないものです。先程の若者と同じで、浅く腰掛けて、腰を丸くした姿勢のほうが、膝が開きやすいのです。
そのほかにも、机に片肘をつく癖のある人、机で仕事をするのに、物があって体を傾けている人、コンピューターのおいてある場所が横だったりして、いつも体をねじったり、斜めにしたりして仕事をしている人。
これらは全部自分で自分の体を悪くしているのです。
腰痛が出たり、膝が痛くなったり、冷え性になったり、長い時間同じ姿勢をしているのが辛かったり、集中力が無くなったり、肩こりが出たり、意欲が無くなったり、また内蔵の機能が衰えたり、頭痛が出たり、いろいろな病気が出やすい体を自分で作っているのです。
元気で、自分のやりたいことが思うようにできる体でいられるために、病気製造機になるのはやめましょう。
でも正直な事を言いますと、わたしがいくらこういう姿勢はいけませんよといっても、いつも姿勢を悪くしている人は、いい姿勢をとろうと努力しても、はっきり言って無理です。
それはもう体が、悪い姿勢の状態が一番居心地のいい状態に変ってしまっているからです。
本人が努力しようとしても、いい姿勢をとる事が苦痛な状態になってしまっているからです。
本当にお気の毒ですが、すでにそういう状態を作ってしまった人は、治療をしましょう。
体の歪みをとり、背骨の曲がりを修正し、筋肉の状態を良くすると、上記に列挙したような姿勢をとりたくなくなります。
そして、女性は姿勢美人に、男性はかっこよく、見違えるようになります。
さらに体調も良くなり、仕事にも意欲が出て、遊びに行く元気も出ます。
ここでもう一つ、もしこのホームページを見ているのがお母さんだったら、お子さんの姿勢を是非チェックしてみてください。
また、落ち着きの無いお子さん。集中力の無いお子さん。冷え性のお子さん。生理不順のお子さん。疲れやすいお子さん。怒りっぽいお子さん。こういうお子さんは案外姿勢がわるかったり、体に歪みがあったりしているかもしれません。
忘れてはいけないのは、子供にだって肩こりはあります。
赤ちゃんを育てているお母さんも決して油断してはいけません。歪みは赤ちゃんのときからあります。いつも同じ方向に顔を向けて寝ている赤ちゃん。喘息気味の赤ちゃん。赤ちゃんでも手当てはできます。お母さんの力で赤ちゃんを健康に育てましょう。
スポーツ整体
スポーツ整体
最近「スポーツ整体」という言葉をよく耳にします。
スポーツ整体と普通の整体とはちがうのでしょうか。
いいえ、同じことなのです。
主にスポーツする人を対象にするのか、一般の人を対象にするのかのちがいだけです。
スポーツ整体だからといって、スポーツをする人に特別なことをするわけではありません。スポーツ選手とそうでない人との治療の仕方は同じです。
ただ、スポーツ選手のほうが、一般の人より筋肉をハードに使う分だけ、体を痛めやすいので、スポーツ選手むけに施術してあげるだけのことです。
私のところにも、何人もスポーツをしている方がいらっしゃっています。
もちろん趣味の領域を出ない人もいますが、そのスポーツで生活をしている人は、体調がベストでなければ、即自分の生活に影響を及ぼしますから、真剣そのものです。
当然、プロのスポーツ選手は普通の人の何倍も体を酷使していますから、その分何倍も体の手入れをしてあげないと故障が起きたり、怪我をしやすくなって、選手生命を縮めてしまうことになりかねません。
「このスポーツの人は、こういう動きをすることが多いから、ここをちゃんとしてあげないといけない。」とか、「ここの筋肉の状態はどういう動きをした結果なのだろう。」とか、
頭の中で解剖学や運動力学などいろいろ思い浮かべ施術します。
体というのは、悪いところだけ施術すればOKというものではなく、全く違う場所が主因で症状が出ることが多いのです。それが、一人一人みんな違うのです。それをあれこれ考えながら、体の様子を見ながら、施術していくわけです。
しかし、こういう考え方は、スポーツ選手のためだけではなく、一般の患者さんにも同じです。
どちらで治療しようか迷っている方は、ご心配なく。どちらでも本当に自分にあったところを探し当てることが大切です。