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心と体

訳の解らない症状
ストレス
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●訳の解らない症状

 

今回は、ちょっと前回のコラムと共通部分を持っている事柄を書いてみようと思います。

今日、十年ぶりくらいの患者さんが来院されました。「何軒か行ってみたんだけれど、やっぱりこれは先生のところしかないと思ってきました。」と、とっても嬉しい事を言ってくださったのですが、症状をお聞きすると、以前そっくり同じ症状で来院された方がいらっしゃり、これはもしかしたら、こんな症状で悩んでいる方が他にもいるかもしれないと思い今月のコラムに取り上げてみようと思いました。

この方の症状は次のようなものです。

体がだるくて、重くてどうしようもない。
肩が異常にこって、目の奥まで痛くなる。
頭痛もたびたびでる。
めまいがする。時には吐き気もする。
タイルが気持ち悪い。
階段が怖くて手すりにつかまらないと上り下りできない。
本など活字を見るのがいや。
気力が無く、外に出るのがいや。
TVも見ると気分が悪くなる。
かわいい孫が遊びに来てくれても、うっとうしくなってしまう。
お医者さんをはじめ、あちこちいってみるのだけれど、どうも違うような気がする。


この方は、首に神経ブロックをしたり、筋肉を柔らかくするお薬を投与されたりしたのですが、解決できなかったようです。

以前いらっしゃった患者さんは、ホームドクターに「いいですか、これは西洋医学ではだめです。整体のようなものをして御覧なさい。あなたの場合精神科に行ってもだめですよ。」と忠告されたまたまご近所の方が当院に来ていらっしゃったので、紹介されておいでになりました。

こういう症状はいろいろ検査しても何も異常が出てこないため、最終的に心療内科や精神科を勧められることが多いのです。

わたしがこの方たちの体を見ますと、本当に首から足先までばんばんで、足などは丸太のようです。ちょっと触った感じは普通の肩こりの人のようなのですが、頑固に固くなった筋肉が体のあちこちにあります。これらの硬さはちょっとマッサージしてもらったくらいでほぐれるような代物ではないばかりでなく、普通では硬さを発見されないような場所が固くなっていたりするのです。もちろん体の歪みもあります。骨盤がねじれているような感じになっていたり、うつ伏せで寝たときの左右の足の向きが違ったり、頭蓋骨が頚椎に水平に乗っていなかったりするのです。しかし、この方たちくらいの歪みは、来院される方たちは多かれ少なかれ持っています。他の方と同じような状態でも、出ている症状は全く違うのです。「このくらいの肩こり、わたしだってあるわよ。」と言う問題ではないのです。同じぐらいの歪みやコリを持っていても、人によって辛さや症状が全く違うということです。ただ私の経験では、首から足までバンバンになっている人は、症状が重い人が多い傾向にあると思います。つまり、どちらかというと心療内科や精神科の受診を勧められるような症状になりやすいと言うことです。ところが上記に上げたような症状も、ばんばんな硬さをとってあげ、あちこちにある頑固に硬くなってしまっている筋肉を根気よく丁寧に弾力性のある正常な筋肉の状態にしていくと、体の歪みがとれ、背骨の曲がりも改善され、だんだん健康な状態になっていくのです。体がだんだん健康状態になっていくと、不思議なことに、ほとんどの方が、笑顔が出るようになり、物事の捉え方がプラス思考になり、行動が積極的になります。

「健全な精神は、健全な体に宿る。」という言葉は本当です。これは決して「体の悪い人は健全な精神ではない。」という意味ではなく、「健康状態が良くないと、精神状態を良く保つのが難しい。」と言う意味なのです。もちろん大変な病気をしながらも、常に精神状態が安定していて、周りの人への気遣いもできるすばらしい方はいっぱいいらっしゃると思います。でも、そういう方はものすごい方です。なかなかそういうふうにはなれないものです。ですから、先ず御自分の健康状態が少しでもいい状態になるよう努力することは大切なことです。


●ストレス

 

近年は、仕事や家庭、学校等から受けるストレスによって、いろいろな病気を引き起こされることが多くなりました。また、本人にはこれといって心当たりは無くても、体の方がいうことを利かなくなっているケースが増えています。もちろん子供もです。

ちょっと、下記の項目を読んで当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてください。

1)疲れが全く取れない。
2)仕事や家事がはかどらない。
3)突然動悸がする。
4)食欲不振で、食べ物がおいしく感じないし、吐き気がすることもある。
5)今まで普通にしてきたことが億劫になったり、気になってもやれない。
6)憂鬱で引きこもりたい。外に出たくない。電車などに乗れない。
7)病気ではないのに、胃や腸が痛い。
8)寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めてしまい、眠れなくなる。

いくつか思い当たることがありますか。

これらは、先日テレビで放映されていたので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「軽うつ」の信号だそうです。つまり、軽いうつ病のはじまりの信号のようです。

実際、このような症状をもっていらっしゃるかたはとても多いと思います。

しかし本当のところ、それではどうしたらいいのかということになると、皆さんお悩みなのではないでしょうか。心療内科や精神科で、「あまりくよくよしないことですね。気楽に生活をしましょう。」と指導されても、現実にはそうもいかないことが多かったり、具体的にどうしたらいいのかわからなかったりします。そして現実に抱えている、上記のような症状をどこでどうしたら解決できるのか解らなかったりするものです。

今、このホームページを読んでいらっしゃる方にも、現実に今悩んでいて、解決の糸口が見つからないまま、日々を悶々と過ごしていらっしゃる方もいることでしょう。

多くの方は、お医者さんに行き、お医者さんからいろいろな指導を受け、必要ならば誘眠剤や精神安定剤や胃薬等のお薬をいただいて、しばらく様子を見るようになります。

それでもやっぱり不安で仕方が無いという方や、できるだけ薬を使わずに何とかしたいと思っていらっしゃる方がいると思います。

しかし、こういうとき、これらの状態の原因が、自律神経がうまく働いてくれていない。つまり交感神経と副交感神経が正常に作動していない状態だと解釈したとき、自律神経が健全に働いてくれるように、背骨に働きかける方法も、有効なのではないかということが、お解りいただけると思います。

体の歪みをとって、背骨をきちんとしてあげれば、体は自分から正常になろうと頑張ってくれるのです。自律神経も、正常に働こうとするようになるのです。人間が持っている自然治癒力というものは、すばらしいです。それを引き出してあげるのが、私の仕事でもあるのです。