2011.01.17 空いている駐車場
私が契約している駐車場の一番が空いています。
一か月前までは小さなバンが入っていました。
クリスマスが終わり、これから年末年始の用意という時期に、突然角の八百屋さんのシャッターが開いていて、工事の人が三人くらいで作業していました。
昨夜は顔色の悪い無愛想なおじさんが、いつものように奥のほうに座って「いらっしゃい。」と通りがかりの人に声をかけていたのに。
お店の野菜や箱が全て綺麗に片づけられていて、昨日までの事が夢の中の出来事のようで、何となく納得できない感覚に見舞われました。
小さなお店ではあったけれど、あまりのあっけなさに、心が痛みます。
そのおじさんが一番の駐車場にバンを止めていたのです。
年末年始のかき入れ時の時期まで待てずに閉店でした。
そして約一カ月かけて改装した所は洋服をはじめ、靴、ハンドバック等のリフォームから合鍵作りまで、手広く手掛けるショップになります。
でも、三十メートル位の所に昨年の秋から「靴とバックのリフォーム」のお店ができたばかり。
世の中不景気と言われているけれど、それより同業者の競争に先ず勝たなければならない現実。
ここでなければいけなかったんだろうか。
そう言えばこの前の八百屋さんも、まん前に「自然食品の店」があったのに開店しました。そこでは当然野菜も扱っています。そして、結局八百屋さんがお店をたたむことに。
私の治療室の斜め前にも、以前「中国整体」ができました。
今は介護のお店になっています。
やはり以前、クリーニング屋さんの前にクリーニング屋さんができました。
昔はなんとなく近くに同業が有ったら避けてお店を出していました。
今は仁義なき戦いの時代になっています。
一番の駐車場を見るたびに「あのおじさん、今頃どうしているのかなぁ。」と心が痛みます。
久我山 松本整体 久保田昇子
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