2009.08.25 蝉
湿度が低くなり、暑くても過ごしやすくなってきました。
蝉の鳴き声も少しづつ少なくなって、秋の訪れを感じます。
少し前からあちこちに蝉が腹を上にして死んでいる姿が見られます。
長いものでは17年も土の中で生活して、地上に出てくるのはわずか1週間から10日位。
彼らはその僅かな間に、自分の命を継承させるためだけに鳴き続け、燃え尽きて生命を終えます。
私達からみると、長い間土の中にいて、たった1週間から10日しか地上で生きられない蝉に対して何となく哀れを感じてしまうけれど、最近少しその考え方が変わりました。
彼らにとって土の中こそ、自然の脅威にさらされにくく、天敵に狙われることもない、安全で過ごしやすいところなのではないかなぁと思うのです。
土の中でゆっくりじっくり生きる事を楽しんだ後、自分の人生の最後の仕上げとして、地上に現れ、天敵に狙われるのを覚悟でメスを求めて鳴き続け、力尽きて死んでいく。
なんて潔い姿なんだろう。
蝉の死骸を見ながら、ふとそんなことを考えてしまいました。
ところで今年はミンミンゼミが多かったような気がします。
松本で育った私は、夏の蝉の鳴き声といえば「ミーン、ミンミンミーン」でしたが、東京に来てから主流は「ジージージー」になりました。
それが今年は半々に聞こえました。
いつもの夏とちがう夏でした。
杉並区久我山 松本整体
投稿者 matsumoto (07:52) | PermaLink
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