2008.09.09  相撲

 最近の相撲界はごたごた続きで、特別相撲に関心がなくても、うんざりという感じです。閉ざされた狭い世界でのトラブルの処置の仕方が、外から見ている我々には何とも歯がゆい感じです。
 

 もともと相撲の歴史は古く、すでに「古事記」や「日本書紀」にも載っているそうです。
 「
本来は年の吉凶を占う神事で、のちに聖武天皇の代に、各地から相撲人(すまいびと)を集めて相撲節会が行われて以降、宮中の儀式として続いたという伝統を持つ。これが陰暦の七月に行われたことから秋の季語になった。競技の性格が強くなったのは明治以降。明治42年に東京の本所回向院に旧国技館が完成して以来、今日の相撲が定着。」(日本の歳時記 宇多喜代子 記)
 とあり、本来の神事の形から競技の形に変わってきたことで、次第に俗っぽいものに変化してしまったのだと思います。今でも土俵入りなどには、神事の面影がありますが、外国人にそこまでの精神的な伝統美を理解するのは難しいのでしょう。
 嘉納治五郎が柔道を世界中に広める夢を持ち、尽力を尽くした結果、次第に柔道は国際的になって、オリンピック種目にまでなったけれど、その代り本来の柔道の姿と違う方向に変化してしまったのと似ています。
 相撲も外国人に開放した時点で、本来の姿を維持するのがだんだん難しくなっているんだと思います。しかし相撲は日本の国技(法的根拠はありませんが)であるといわれているのですから、できるだけ日本の美しい精神と形式を残して欲しいと思います。

杉並区久我山 松本整体

投稿者 matsumoto (18:59) | PermaLink
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