2008.07.03 知りませんでした
清月堂の和菓子に私のお気に入りのお菓子の一つで「おとし文」というのがあります。
私はこの「おとし文」の意味を
「秘かに書かれた手紙(恋文)を誰にも見られないように、目当ての人に拾われるようにわざと道端に落としておく手紙の事」だと思っていました。
ところが今日、「日本の歳時記」という週刊発行の本を見ていると、オトシブミ科の昆虫の総称でもあることが書かれていました。そして、夏の季語なのです。それによると
「オトシブミ科の昆虫は産卵の時に櫟や楢や白樺などの広葉樹の葉っぱを巻き、巻物の書状に似た巣を作る。その内側に卵を産み付け種類によってはそれを地上に落とす。葉を広げてみると中に卵が1つ産み付けられていて、卵からかえった幼虫はその葉を餌にして育つ。」
らしいのです。「落し文」という意味もわたしは少し偏った解釈をしていたようで、本来は「江戸時代にひそかに書かれた手紙を、だれにも見つからないように路上に落とし、他人に渡した事」という意味で、特別恋文でなくても良かったようです。
しかし、この昆虫が落とした「落し文」の事を「ホトトギスの落し文」とか「鶯の落し文」とか呼ぶようで、やはりなんとも言えないロマンチックなものがありますね。
一度このオトシブミ科の昆虫が落とした「おとし文」を見てみたいです。
でも、落ちていてもそれと気がつかないかもしれません。
恋文も本命に気付かれなかったら悲しいですよねぇ。
杉並区久我山 松本整体
投稿者 matsumoto (12:10) | PermaLink
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