2008.06.22 夏至が過ぎ
毎日忙しく、原稿を書かなければと思いながら9日もさぼってしまいました。これ嘘です。忙しかったことは確かですが、原稿は1~2回位は書ける日もありました。でも、ネタがなかったのです。書き出せばすぐなのですが、「今日は何を書こうかな。」などと考えると何も書けないのです。
そんなこんなで9日過ぎ、気がついたら夏至も過ぎていました。毎日曇り空なので太陽の光の恩恵を受けていないため、太陽の事をすっかり忘れていました。もう、今日は昨日より昼が短いのです。これから冬に向かって少しづつ短くなっていってしまいます。
夏の季語に「短夜(みじかよ)」とか「明け急ぐ」などと、いかにも、「夜が短いんだなぁ。」という感じの季語があります。(これ、いかにも知っているように書いていますが、受け売りです。)
こんな言葉を聞くと、夜の短いのが夏でよかったと思います。
夏の夜が長かったら寝苦しい日を何日も我慢しなければなりません。
ふと、こんな、まるで風流でない物の考え方はやめて、クーラーなどなかった時代の人達は、夏をどんな風に感じていたのかなぁと思い、
大して教養のない私が、ちょっとそれらしきものを見つけました。
清少納言の枕草子に
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
と、夏の夜を楽しんでいます。思いきり開け放たれた部屋から涼しい風が蛍と一緒に舞い込んでくるような感じです。
また無粋に「この頃は蚊はいなかったのかなぁ。」などと考えてしまいます。少なくとも、現代はアスファルトの照り返しと騒音と危険が私たちを取り巻き、窓などしっかり締切、ひたすら現代文明の利器に頼り、扇風機やクーラーを体に悪くない程度にコントロールしながら、やがて涼しくなる日を思い暑い夜を過ごしています。
かなりの田舎に行けばまだ枕草子の頃の風が吹いてくるかもしれませんね。
杉並区久我山 松本整体
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