2008.05.25 電車での出来事パート2
井の頭線で、渋谷から久我山まで帰ってくるときの事です。お給料前の日曜日のせいか、普段の日曜日よりかなり人出が少なく、買い物も能率が上がり電車に乗ろうとしました。先発は急行、1分後に各駅が出ます。確実に座りたかったら各駅。立ってもいいなら急行です。ちょっと迷いましたが、今日は荷物が少ないので、立ってもいいかなと思い、急行の電車に乗りました。座席の空きはありませんが、立っている人もほどほどでそんなに混んでいませんでした。
そこに70才代のおばあさんが乗ってきました。「誰か譲ってあげるのかしら。」と見ていると、誰も立つ様子がありません。席は4人掛けで左右8人が座っていて、そのうち若い女性が二人寝ていて、あとは中年の人達。1組小学生の子供とお母さんがおしゃべりしながら座っていました。すると、そのおばあさんは、座っている人を見渡して、1番席を譲りそうな人の前、つまり小学生の子供のお母さんの前にわざと立ち、じっと顔を見ています。おしゃべりしていた子供のお母さんは、「あっ、私。立たなければ」って感じで、急いで立ち上がりました。
すると、そのおばあさんは、お母さんの顔をじろっと見て、ありがとうでもなく、さっさと座ってしまいました。おばあさんの作戦はまんまと大成功。
でも・・・。わたしは、このおばあさんの、年よりなんだから、席を譲られるのは当然という態度がいやでした。どうしても座りたかったら、1分後に出る各駅に乗るべきだと思うんです。急行は外から見ても空いてる席がないことは解るし、隣のホームには、もう、各駅が来ていて、どこでも座れる状態なのです。目的地に着く時間も、5分くらいしか違わないのです。若くて元気なくせに、知らん顔している若者も好きではありませんが、わたしでも、どうしても座りたかったら次のにします。その位の知恵を使って欲しいです。
このずうずうしいおばあさんの様子を、暇に任せて見ていると、手提げからパンフレットを引っ張り出し、2枚を縦にして見ています。上にあげている手は、肘が隣の男性の顔の前。もうどうしようもないですね。
年をとると、だんだん感性が鈍くなり、細かいことに気がつかなくなったりしますが、もう少し、周りの人が見える年寄りになりたいと思いました。
唯一つほっとしたのは、小学生の子供のお母さんが、子供の前で席を譲った事です。この子は、「お年寄りには席を譲るのよ」と、無言でお母さんに教わったのですから。
松本整体 久保田昇子
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