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2008.05.12  お墓参り

 母の日をしたくても、私は母に会えない事情があり、その代り父と主人のお墓参りに行きました。日曜日の仕事を終わらせてから行ったので、松本についたのが四時頃でした。松本駅前で仏花を買おうと思ってお花屋さんに行ったら、母の日のプレゼント用の花束を作る人でごった返し、何人もの花束を作る人を待っていたので、お墓に着いたのが五時頃でした。
 今までお墓参りは大抵午前中か午後も早い時間に行っていましたので、こんな夕方お墓参りする人なんかいるのかなぁと思いながら車を運転していると、結構墓地に向かっている車がいてびっくりしました。多分今日お参りに来た人たちは、母の日なのでお母さんの墓前にお参り来たのかなぁなどと想像しながら、私は父のお墓をお水で洗い、花の水を変えて新しいお花を入れ、お線香をあげて、一人でゆっくり父と話をしてきました。
 父が亡くなって来年で十年になります。父がこの治療法を研究し確立してくれたおかげで、今私はこうやって患者さんを持つことができ、大勢の方達から喜んでいただけることができます。私にとって、父の存在はただ、ただ、感謝の一言です。
 その日は浅間温泉に泊まりました。

 次の日は、天気予報では天気が崩れると言っていたのですが、幸い晴 れて、きれいな青空には恵まれませんでしたが、薄曇りで穏やかな日になり、主人のお墓参りに行きました。主人の御墓は昨年松本市と合併して、松本市になりましたが、松本駅から四十分ほど車で行った山の中にあります。
 山がいろいろな色の緑になって、「山笑ふ」という俳句の季語がぴったりの景色でした。鶯の鳴き声も聞こえ、幸せでした。実はこの鶯の声を聞くのが主人の田舎に行く楽しみの1つになっているのです。
 主人の生家は、一昨年、母のお世話をしてくれていた妹が無くなってしまい、母は現在、その下の妹の家にお世話になっているため、誰も住んでいません。主のない家というのは、なんとも寂しいものです。
 しかし、きれいな花たちが出迎えてくれ、昔、まだ主人も義父も義妹も元気なころを懐かしく思い出させてくれました。主のない庭で一生懸命咲いている花達。きっと下の妹が、
お花が好きだった姉のために植えてくれたのではないかと思います。そしてそこに何を植えるかは、母か゜指示したのではないのかと思われます。
 何故かというと、そこに植えられていたお花は三十五年前、私が上の子のお産のために帰ったとき、一面に真っ白に植えられていたマーガットだったからです。
 突然お墓参りに行ったので、義妹や義母に連絡しなかったため、会えませんでしたが、彼女たちの心や気持ちが伝わってくるようで、涙が出ました。
 とっても幸せな一日でした。

松本整体 久保田昇子

投稿者 matsumoto (15:58) | PermaLink
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