2008.04.10 欅の木
私は欅の木が大好きです。今、私が借りている駐車場にその欅の並木があります。私のお気に入りの場所です。
春のやわらかな黄緑色の若葉。
夏の梢を渡る風にさやさやと音を立てながら大きな日陰を作ってくれる優しい木。夏の暑さを増すようにアブラゼミがジイジイ鳴いても、欅の木の下にいるとほっとするのです。
秋の落ち葉はたくさんでお掃除が大変ですが、風に吹かれて「カサコソ」とアスファルトを舞っていく落ち葉も好きです。
そして一番好きなのが冬の欅。全部葉を落して、裸になった木の美しさは、涙が出るほどです。たそがれ時。水色から少しずつオレンジ色に変わっていく頃、凛として立つ欅の姿は胸にジーンときます。私の1番大好きで幸せを感じる瞬間です。
そんなに好きな欅でもちょっと嫌いな季節があります。それが今です。欅の花が道路に落ちて、その上を車が走ると、ベタッと黄緑のタイヤの跡が付きます。それが少し過ぎると今度は茶色になって車の上に落ちます。今日のように雨が降ってワイバーを使うと車の窓の端に汚い茶色の小さな花の塊がずらずらと並び、本当に汚らしくなります。
この季節さえなければといつも思うのですが、そんなわずかないやな時間より幸せにしてもらえる時間の方がはるかに長いのですから、文句は言えません。
ところで欅の花ってどんなのかご存知ですか?
結構知らない方が多いでよね。葉っぱと同じ色で2ミリ位の小さな花がブドウのように2~3センチくらいの房になって枝に付いています。ですから下から見上げても花が咲いているのはわかりません。風に飛ばされて落ちてきて「あっ、花が咲いているんだ。」って気が付きます。地味な花です。でも可憐な感じがします。
そういえばもう風が吹くと葉ずれの音が聞こえますよ。
松本整体 久保田昇子
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