2008.03.14 ときめいていますか?
昨日藤城清治さんの影絵劇を観に行ってきました。藤城さんの影絵は母の思い出に繋がります。まだ字もよく読めないころ、母がとっていた「暮らしの手帳」 という本に、毎回お話が載っていて、その挿絵が藤城清治さんの影絵でした。玉のついた帽子をかぶり、目が顔の半分もある黒い影絵は、子供心にとても不思議な世界で、毎回とても楽しみでした。今も藤城さんの影絵を見ると本を読んでくれた母の声が聞こえるようです。
劇場で長年藤城さんの影絵を操ってきた方が、藤城さんの影絵についてのお話をしてくださいました。その時「皆さん、毎日ときめいていますか?」と話しかけられました。その時「ときめく」という言葉が私の中では死語に近い状態であることに気がつきました。なんだかとても懐かしい響きのような状態になっているのです。「まずいなぁ。最近ときめきなんてあまり感じなくなっているかもしれない。」と気がつきました。若い頃に比べたら確かにドキドキするようなトキメキが減っています。
そんな思いをした同じ日の影絵劇の後、友達の退職祝いをすることになっていたので、待ち合わせのお蕎麦屋さんに行きました。その友達は化粧品会社の研究員をしている人で、時々珍しい色のアイシャドーなんかいただいたりしていました。また、このサイトの化粧品関係の原稿も下さったりした人ですが、還暦を迎えたこと、仕事を辞めた後の人生のことなど、いろいろ話しているうちに、「年を取らない方法知ってる?」と聞かれました。最近めっきりしわが増えてきた私は、身を乗り出して「何?なに?」と聞きました。そしたら「いつもときめいていること。」という返事。同じ日に同じ事を二度いわれてびっくりしました。これはきっとトキメキを忘れかけている私に、「感動する事を忘れないようにしなさい。」と神様が教えて下さっているんだなぁと思いました。
いつまでも若々しくしたかったら、ときめくことだそうです。若々しさはしわの数ではないそうです。
松本整体 久保田昇子
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